金木犀(キンモクセイ)の香りの効果・効能。アロマで心も体もリラックス
金木犀(キンモクセイ)の香りが漂うと秋が来た!という感じがしますよね。1年の中でもこの時期特有の楽しみだと思います。実は、金木犀(キンモクセイ)の香りには様々な効果、効能があり体質の改善にもつながるといわれています。今回は金木犀(キンモクセイ)の歴史や特徴から効果事の楽しみ方などを紹介したいと思います。
2020年11月14日更新
記事の目次
[1]金木犀(キンモクセイ)ってどんな花?
キンモクセイは環境によって異なりますが、9月中旬~10月下旬が開花シーズンです。別名には、桂花(ケイカ)や丹桂(タンカ)、金桂(キンカ)などがあります。
葉の付け根にオレンジ色の小さな花を密集して咲かせ、咲き始めは鮮やかなオレンジ色をしていますが、徐々に色が薄くなり散っていくはかない花でもあります。
金木犀(キンモクセイ)の歴史
キンモクセイはモクセイ科の常緑小高木樹です。中国南部が原産で日本には江戸時代に伝わってきました。
本来は雌雄異株ですが、日本には雄株しか入ってこなかったため日本にあるキンモクセイには種子がならないのが特徴です。
古い文献にはキンモクセイについて記述している物もあり、昔の人も金木犀の香りを楽しんでいたことがわかります。
金木犀(キンモクセイ)の花言葉
『謙虚・謙遜』
遠くまで届く強い香りとは対照的にはかなく揺れる小さな花からはつつましさを感じます。花の様子にちなんでつけられた言葉です。
『気高い人』
季節の変わり目である秋に咲くキンモクセイは秋雨などでも花がすべて散ってしまいます。潔くすべてを散らす花の様からこのように付けられました。
『真実』
キンモクセイの強い香りは、隠すことのできず、周囲の人が気が付きます。そのような嘘の付けない香りからついた言葉です。
『初恋』
キンモクセイの甘い香りが由来になります。学校からの帰り道に夕焼けとともに香ってくる金木犀の香り……胸がきゅんとしますよね!
金木犀(キンモクセイ)の香りの特徴
キンモクセイは「3香木」の1つといわれるほど香りが強く、ふんわりとした甘い香りが特徴です。
中国では昔から香料やポプリなどの材料になり高級品として扱われていましたが、日本では「トイレの香り」として認識している方も多いのではないでしょうか。
上品でありながら強い香りのキンモクセイは芳香剤の香りとして好んで使用されました。
[2]金木犀(キンモクセイ)アロマオイルの香りの効果・効能
香りが特徴的なキンモクセイですが、キンモクセイのアロマオイルもとても人気です。
また、キンモクセイのオイルには多くの効果・効能があり身体や心の不調に合わせて使用することができます。
リラックス効果
忙しい毎日の中でリラックスしている瞬間はどれだけあるでしょうか?そんなストレス社会の中でリラックス効果をもたらすキンモクセイの香りはとても人気です。
・ストレス解消と安眠効果
キンモクセイの香りには、心を落ち着かせる効果がありイライラが軽減されます。
部屋の中で使用すると安眠効果もあり寝具やベッドルームで使用すると深い眠りに誘われぐっすり眠れます。
薄めたオイルを寝具に一吹きするだけでも効果をかじられそうです。
・潜在意識を高めて願いを叶える?
効果・効能が多いキンモクセイの香りは、古くからヨーロッパでは潜在意識を高めて願いを叶える香りと言われてきました。
心をオープンしてくれる香りと言われていることからスピリチュアルな場面ではキンモクセイが重宝されてきました。
・金木犀(キンモクセイ)の注意事項
キンモクセイの精油は、妊娠中や授乳中の方は使用を避けたほうがいいと考えられています。
ダイエット効果
食欲の秋には美味しい食べ物もたくさんでついつい食べ過ぎてしまいますよね。金木犀の香りには実はダイエットに効果があると考えられています。
・香りをかぐだけで食欲を減らせる
キンモクセイの香りには人間の体内で分泌される「オレキシン」という物質を抑制する効果があります。
「オレキシン」は血糖値が下がると分泌され、お腹が空いたり甘いものが欲しくなったりします。「オレキシン」の分泌を抑制できればついつい食べてしまう小腹の空腹を抑えることができます。
・事前準備で効果抜群
食事の30分~1時間前に香りが漂う状態になるようアロマを焚いたり、スプレーをするのもいいと思います。また、マスクの裏側にキンモクセイの香りを塗布することで、日常的に食欲を抑え、食事の満足度もアップするといわれています。
抗炎症作用で体の中から元気に
キンモクセイには昔から体内の酸化を防ぐ「抗酸化作用」があると言われ、食用花として愛されてきました。近年では、研究の中でその優れた効果が証明されています。
・薬膳としてみる金木犀(キンモクセイ)
薬膳の分野では桂花(ケイカ)として知られています。効能としては温中散寒(お腹を温め寒さを散らす)や理気(気の巡りをよくする)があるといわれています。
乾燥させたキンモクセイの花の部分を使用し、はちみつと混ぜて甘味料にしたり、白ワインに付け込んで薬膳酒にしたりと様々な用途で摂取することができます。
・桂花茶の飲み方
お湯で煎じるだけで飲める桂花茶は日常に取り入れやすく、おすすめです!また、はちみつを入れたりすると飲みやすくなります。
薬膳茶に抵抗がある場合には紅茶や緑茶に少量ブレンドしても飲みやすくなります。
桂花茶はノンカフェインなので、寝る前に飲むと身体も温まり効果倍増です。
・桂花のデザート
桂花のデザートなどは食べやすく、見た目もかわいいのでぜひ試してみてください。
クックパッドなどのレシピサイトにも簡単メニューが載っています。白玉団子を使った中華風のデザートが人気です。
アンチエイジング
キンモクセイの抗酸化作用は、最近注目の「アンチエイジング」にも効果的です。
キンモクセイの鎮静効果は痛みや疲れを和らげる効能があり、様々なスキンケアやコスメ、バスグッズに使用されています。
また、キンモクセイから抽出された成分には肌質改善効果もあるといわれています。
世界三大美女の楊貴妃はキンモクセイをお酒につけたものを飲んでいたといわれているほどです。
[3]金木犀(キンモクセイ)の香りを日常に取り入れる
キンモクセイは開花シーズンが短い儚い花ですが、アロマオイルを使用すれば1年中楽しめます。
ぜひダイエットやアンチエイジングのために日常的に取り入れていきましょう。
おすすめの金木犀の香水・アロマオイル3選
キンモクセイの香りの楽しみ方は様々ですが、より日常的に使用できるおすすめの香水やアロマオイルなどをご紹介します。
・コトノカ 練り香水 金木犀の香り
京都で作っている練り香水で落ち着いた女性にピッタリの香りです。
通常の香水とは違い、ふわっと香る練り香水はついつい振り返りたくなる素敵女性に仕上げてくれますよ。
・Flower of Frienbr(フラワーオブフレイバー) キンモクセイ
felice(フェリーチェ)でも紹介したことのある新発売の商品です。
花の香りを楽しむことを目的としたFlower of Frienbr(フラワーオブフレイバー)の第2弾として発売されました。
国内で、開発・生産された商品なのでフレイバーが初めての方でも安心してチャレンジしやすい香りです。
・アデイ リードディフューザー キンモクセイ&スターアニス
アデイ(a day) リードディフューザー キンモクセイ&スターアニス 100ml(芳香剤 ルームフレグランス 濃厚な...
キンモクセイは好きだけど、甘い香りだけは苦手という人におすすめ。
スパイスにも使われるスターアニスをブレンドしたスパイシーな香りです。
ルームフレグランスなので、きつくなりすぎず、男性にもピッタリな商品です。ディフューザーもシンプルでどんなインテリアにも合います。
[4]キンモクセイの香りで心も身体も充実させて素敵な毎日を過ごしましょう!
キンモクセイは誰もが心を惹かれる香りですよね。すれ違う時にふんわり香るあの香りは、周りの方にも癒しを与えます。
香水、ボディクリーム、ルームフレグランス、好みのアイテムでキンモクセイを楽しみましょう♪
☆アロマセラピスト菊池より一言☆
秋の訪れをそっと知らせてくれる金木犀の香り。
朝、玄関を開けるとこの優しく包み込んでくれる香りを毎年楽しみにしています。小さい頃公園に落ちている金木犀の花を拾ってティッシュに包みポケットに入れて帰宅していたのを思いだします。
また、この香りを嗅ぐと必ず小学校の頃の運動会を思い出し、懐かしくて穏やかな気持ちになります。香りと記憶って密接な関係にあるのだな…だと感じさせられますね。
金木犀(オスマンサス)の精油は溶剤で抽出されたアブソリュートになりますので、お肌には使用せず、フレグランスなどで香りを楽しむ方法が良いでしょう。
お肌に使用したい場合は、侵出油(インフューズドオイル)にして、クリームを作ると優しい香りに心身が癒されることでしょう。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。